あたしがこのいじめに耐えれたのは、あきらめたからだけじゃない。 里のことを思うと、いじめなんかそんなに大したことじゃない。 あたしにとって、いじめより、里の方が大きな問題だ。 そう思って、あの日の青空を見上げたんだ。 そこまでおもいだして、現実にもどる。 不安そうな龍雅の顔が、あたしを見つめていた。 「その…不安そうな顔…」 あの頃と、全く同じね。 なにもかわっていない。 でも、あたしはその顔に、救われたの。 なぜか安心出来た。 あのときだって。