サイテーなのは自分でもよくわかってる。
「あたしサイテーだけど、あんたらみたいな腐った人間じゃないのよ」
あたしに声を荒げた男のもとにゆっくりと歩く。
目の前に来て男と目線を合わせた。
「あんたみたいに、バカでもない」
ニコッ、と笑って泣いている女と視線を合わせる。
「あんたみたいに中途半端でもない」
そして、他の数人を見渡して、言う。
「あんたらみたいに無力にはなりたくない」
何もできないのは、あたしはいや。
「あんまり人を頼り過ぎたら何にも出来なくなっちゃうよ」
そう言い残して、あたしは、教室を出たんだ。
