でも。 「泣き真似やめたら?」 それさえも冷たく突き放す。 「…っにいってんだよ!」 ついに怒りを隠しきれなかった一人の男があたしに声を荒げた。 こいつはバカだ。 いまの一瞬でわかった。 「はぁ?事実を言ったまでよ」 「どう見たって泣いてんだろ!」 「演技で泣くことも可能よ?じゃなきゃ俳優なんてもの成り立たないでしょ」 ここまでいっても理解しない。 「お前元からサイテーだとは思ってたけど、根もサイテーだな」 「よーわかってんじゃん」 はは、と笑う。