教室を出たあたしの隣には奈々葉が。
後ろを振り返って、まだ席に座ったままの男の子に言う。
「ほら、はやくー」
「俺も?」
「あたりまえでしょ?」
「置いてっちゃうよ」
奈々葉が、さいごに笑顔で言った。
立ち上がったのを見て、あたしはゆっくりと歩き出す。
それと同時に少しまえのことを思い出していた。
それは、数日前。
あたしは放課後、たまたま教室を通りかかった。
通らないと玄関にいけないわけではなかったけど、なんとなく、通った。
そしたら、このクラスでも目立つ方の男女混合のグループが話していたの。
