そのとたんに散らばり始める生徒。 どうやら1時限目は音楽で移動教室のようだ。 だけど。 授業が始まる三分前。 いま教室から音楽室にいくと、授業にギリギリ間に合うか合わないか。 そんな時間。 「どーしたんだろ…?」 奈々葉が不思議そうにある男の子を見つめる。 「あ…もしかして、こーゆーこと?」 「せーかい」 あたしは立ち上がってその男の子の席に向かう。 「ねぇ」 音楽室に行こうともしない男の子に、声をかけた。