今日寝ていないせいか、落ちそうになるまぶた。
それと格闘し続けて、数分。
「おーい、ねんなよー?」
「わかってる…」
「わかってねーだろ…ほら、おきろ」
体を揺らされて、ベットから引きずり落とされる。
ゴンッ…
鈍い音と共に、あたしの頭に痛みが走る。
「頭打ったし…最悪…痛い…」
「わりぃ…」
別にいいけど、と答えて立ち上がる。
あたしも龍雅も朝御飯は食べないから、そのまま家を出る。
玄関でチラリと見た時計は、7時40分過ぎを指していた。
外は来たときよりも明るくなっていて、あたしは少し目を細めた。
