星空とあたし


「湖亜ちゃんまたね‼」
「あ、うん!」

あたしにそれだけ言うと、お店を飛び出していった。

ん…?

またね…?

もう、会うとき無いような気がするんですけど。

「あら、帰っちゃったの?」
「うん…」

空いた隣の席を見て、少し寂しくなった。

「湖亜ちゃんも帰らないといけないんじゃない?」
「あ…そーだった…」

もうあれから30分たってる。

はやいなぁ、時間がたつの。

あたしも席をたって、佐子さんに一礼した。