星空とあたし


たばこを一本取り出して、指に挟む。

春休みに一回吸っただけなのに、たばこを指に挟むという行動が懐かしく思えた。

カチッ

音をたててライターが火をともす。

スゥ…

「むせないんだ」
「あ…ほんとだ…」

慣れたの、かな。

吸い終わると、少し目眩がして。

春休みのときもそうだったから、わかってはいたけど少しきつい。

10分ほどでなおる。

ふと、窓を見た。

雨は、降っていなかった。

時計の針も午前5時を指している。