思わず私の体はビクンと跳ねた


「俺、諦めねーよ。」



「兄貴なんかに負けねーから。」




「あいつまだ…」

武が幸喜君の部屋に戻ろうとしたのを私は止めた


「武…私を信じて??」



「…信じてるけど…」



「今日はもう帰るね??」



「…わかった。


送ってく。」



「ありがとう…


でもいいよ、ひとりで大丈夫。」



まさかこんな展開なんて考えたことなかった


マンガの世界

ドラマの世界でしかありえないと思ってた



正直少し流されそうだった自分


少し頭冷やさなきゃ



「お邪魔しました。」