「真由美…」 幸喜君は潤んだ瞳で私を見る 私の髪の毛に指を通して そのまま私の頬にその手を当てる 思わず顔が火照る さっきまでビビっていたのに また思い出したかのように心臓がうるさい この子は見た目は少し大人っぽいし身長も私より少し高いけど ランドセルを背負った正真正銘の小学生 その日は幸喜君のことで頭いっぱいでなかなか眠れなかった まるで私の方が恋してるみたい 、