帰り道。


「遅くなったけど大丈夫か??」


「大丈夫大丈夫」


「ならいいけど。家まで送るわ」


「ありがとっ」


雄大は特定の人だけに優しい。


「あ、明日さ、」


「ん??」


雄大は私を見て言う。


「朝家来るから。家で待っとけよ」


「えっ、雄大が迎えに来てくれるのっ??」


「は??当たり前だろ」


「ねぼすけでマイペースな雄大が??」


「なんだよねぼすけじゃねーし」


あ、マイペースに関しては何も言わないのね。


「とか言って今まで遅刻何回しましたっけ??」


私は笑いながら言う。


「は??たまたまだし。目覚まし壊れてたんだよ」


「たまたまって。目覚まし壊れたげな」


私はもう爆笑だった。


その同じことを繰り返してたまたまとか言わないし。


言い訳が目覚まし壊れたとか。


目覚まし壊れた=寝相悪くて壊した


ってこと言ってるのと同じじゃん。


私が笑うと雄大も笑う。


楽しいな、こういうの。


こんなのは、雄大の彼女になっても消えないんだ。


「真帆??」


「んー??」


「お前さぁ」


「ん??」


「成長したな」


と、笑いながら言う雄大。


「はい??」


「だから、胸。成長したなって」


「はぁぁー!!」


突然何を言い出すかと思ったら!!


変態発言かよ!!


「抱いた時さ、当たってた」


「ちょっ、さっ、さいてー」


なによ。


かっこいい顔してそう言う事言うんだから。


「なぁ、」


「なによー」


「これからもっと俺がデカくしてやる」


「な、何言って…」


「なにって揉むに決まってんだ」


「ぎゃああああー」


言うなぁー!!


「うるさい」


「雄大のばかっ」


「いいだろそんくらい。彼氏なんだし」


「まあ…」


そう言われたら、なんて言えばいいかわかんない。


「んーそうだなー、明日」


「え??」


「どうせお互い暇なんだし、明日な??」


にやける雄大。


「なにが??」


「なにがってなぁ、話聞いてた??お前の胸をも」


「ストップストップー!!もうわかったからーっ」


やめてくださーい!!


「あ、分かったんだ。なら決定で」


と言って先に進む雄大。

「はっ、え…」


なんでそうなるのー!!