花火が終わる。
なんとなく、帰りたくない。
「ねぇ雄大」
「なに??」
「ねー、もう帰るのー??」
まだ一緒にいたい。
「早く帰んねーと混むだろ??」
「混むなら最後でいいじゃん」
「お前の母さん心配するだろ。さっさ帰んぞ」
「…連絡するから、まだいよ??」
「…どこ行くんだよ」
「お腹すいたっ」
「あ??さっき食べたろ」
「あんなの食べたことなんないもんっ、ご飯食べ行こっ??」
「ったく食い意地はんなよ、太るぞ」
「うっさいなぁ!!」
雄大よりは太ってるけどなにか??
雄大は痩せてるんだよ!!
男のくせにぃー!!
足なんか私より細いし、綺麗だし。
腕なんかもう綺麗。
小さいけど、だけど
手は大きいんだ。
「ほら、混む前に行くぞ」
「うんっ」
雄大の後についていく。
「あ、」
「え??」
雄大はふと止まる。
「連絡。ちゃんとしろよ」
「はあーい」
そして私たちは再び、歩き出した。

