また今日も、学校が始まる。


「もー、結局誰かさんのせーでDVD見れなかったし」


「それよりもいいこと出来ただろ??」


「なっ、」


ふと昨日のことを思い出す。


そ、そうだった…


昨日散々…


「あ、思い出した??」


と、にやけながら言う雄大。


「もうっ!!」


なんでこうも変態なのよっ!!


顔はかっこいいのにさー


「どーせ今日も暇人だろ??帰って相手してやってもいいんだぜ??」


「…」


「ん??」


「そうだ、今日梨咲に頼まれてたんだ」


「なにを??」


「あ、いや。付き合ってと」


そういや随分前に…


『真帆ぉー』


すがりついてくる梨咲。


『ど、どうしたの??』


『お願いがあるの』


『ん??』


『あのね、合コン行く事になったんだけど女子ひとり足りなくってー』


『そ、そうなんだ、大変だね』


『だから、代わりに真帆に来てほしいのっ』


『えっ、えー!!』


ごっ、合コン…ですとぉ??


いやでも私は好きな人がいてー…


『おねがーい、その代わりジュース代とか私が全部出すからー』


『んー…私合コンってよくわかんないし…』


『そんなの簡単よ。座っとくだけ』


『あ、そうなの??』


『お願いします』


両手を合わせる梨咲。


『うーん、わかった、いいよ』


仕方ない、ね


と、いうわけでその日が今日、忘れた頃にやってきた。


あー、でもあの時はまだ雄大と付き合ってなかったしー


雄大にはこんなこと言ったら絶対に


『行くな、断れ』


って言うに決まってる…


けど梨咲にはもう行くって言ったし…


今更断れないし…


仕方ない、よね。


「真帆??」


「あっ、ううん??」


「…別何も言ってないけど」


「あ…ごめんなさい…」


「なんかあったら電話しろよ」


「え…いい、の??」


「は??当たり前だろ??何言ってんだよ」


「うんっ」


よーし、一丁終わらせてきますかぁ!!