わざわざ遠い公立高校へ受験した。
遠いといっても時間はそんなに長くない、乗り換えが2回あって、電車に乗っている時間よりも歩く時間の方が多かった。

朝の匂いが好きだし、遅刻しそうになってもどうせ間に合わないだろ、と決めてマイペースに登校するのが好きだった。

坂がやたらあって、登校する時は下りばかりで楽だけど、帰宅部の私には下校がきつかった。
途中にあるコンビニで飲み物とお菓子とお昼ご飯を買って、あーまたぎりぎりだったよー、なんて焦ったふりして教室に入る。

それが、私の高校生活では当たり前。