春、涙の卒業も終わったかと思えば、 晴れ渡る青空の下、 もう入学式の日がやってくる。 そして。 「シーバーケンッ!」 またキミの笑顔が見れる。 名前を呼ばれて視線が合う。 「同じクラスだね、またよろしく」 屈託のない笑顔。 「ん。」 平常心を装って、短い返事をする。 小さく胸が音を立てる。 はじまりの、音がした。