恋空Orange*

“俺も”


照れくさくて小さく隅に書くと、


振り返ってそれを見た篠原が、


はにかみながら、ふわっと笑った。


その反則的な笑顔に、耳が熱くなるのを感じた。


 *


恐ろしく長く感じていたはずの歴史の授業が、


気づけばあっという間に終わっていた。


ま、あいにく、授業内容は全く頭に入ってないけど。


結局歴史の内容には入らなかったし、


別にいいよな。


なんて考えてると、


「ねね、柴田君」


不意に話しかけられて、我に返る。


「授業中、すずちゃんと何か文通してたでしょ~」


隣の席の女子。確か名前須藤。


にやにやと笑うその言葉に、


前二人が振り返る。