恋空Orange*

いちいち下手だ。


恐ろしく下手だ。


一種の芸術性を感じる絵だけど、何か可愛い。


当の本人も誇らしげなドヤ顔をしていて、思わず笑いがこぼれた。


“何か篠原と似てる”


そう書くと、篠原は一瞬俺を見て、


九に何かをノートに綴り、


それを俺に見せた。


“知らない人ばっかだから、


話しやすいシバ犬と同じクラスで何かほっとした!”


その唐突な文面に、思わずペンが止まる。


天然なのか? 篠原は天然なのか!?


男子に気軽にこういうこと書くとか、


なんて無邪気な、なんて驚きつつ、


何だろう、なんかうれしい。