照姫たちは、城の離れに住まわされることとなった。鬱蒼とした密林のなかにあり、光はほとんど届かず、冬の厳寒には、とても辛い場所であった。

いつもの通り、照姫のお付きは磐城と早苗だけ。

つらい冬となる。

「ねぇ、磐城、早苗。私になんで光を見せたのかな?ずっと闇だったら、辛いと思うこともなかったのにね。わたし、光を求めちゃうよ…。」

「照姫さま….」
磐城は、心痛そうな顔をうかべ、早苗は何も言わず、照姫を抱きしめた。