だが、それは、主計の失踪で終焉を迎える事となる。

年明けすぐの雪の日に何の書き置きもなく、いなくなった。すぐに捜索がなされたが、藩内では見つからず、脱藩したとされ、妻である照姫や主計の少ない親類には、家門断絶の厳罰が処された。

照姫は、城に戻されることとなり、幸せは終わりを告げた。