私は確かに愛してしまった

「ふん。すましちゃって…。
すっかり染まったわねこの世界に。
お似合いよ?いいんじゃなぁい?
まぁこれからもせいぜい頑張りなさぁい。
ナンバーワンさん」



バタンッ。

力強くロッカーを閉めて去るリナさん。
張り付けた愛らしい笑顔とは裏腹にわかりやすい嫌みをいつも言ってくる。



人気商売のこの世界。
ナンバーワンはよく思われない。