◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 食べ慣れていない料理をナイフで小さくして口に運びながら、涼子は上目使いで麻里奈とさくらを見比べた。 香水の香りが上品さを漂わせている美人の大学生、麻里奈。 真っ黒な日焼けが印象的な可愛らしい中学生、さくら。 (私は、この人達とは比べ物にならないくらい、情けなくて、どうしようもないな…。) ナイフとフォークを置き、顔を上げると、2人を見比べながら話し始めた。