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JR神戸線、六甲道駅。
2つ手前の摂津本山駅から麻里奈は普通電車に乗っている。
そして、六甲道駅に到着すると、ニコニコと笑顔を見せながら、七海が乗ってきた。
「おはよう。」
「おはよう。」
いつものデートの待ち合わせパターンだ。
学生なので平日でもデートが出来る為、ラッシュ時間帯を過ぎた、空いている電車で穏やかに移動する事が出来る。
電車は各駅に停車しながら、2人が降りる駅、須磨海浜公園駅に到着した。
「いつも…。」
歩きながら、七海は少し申し訳なさそうな顔をする。
「同じ場所ばかりでつまらないでしょ?」
「ううん。」
すぐに麻里奈は笑顔で首を左右に振る。
「私は、七海君の嬉しそうな顔を見るのが好きだから、それでいいの。」
「麻里奈ちゃん…。」

