「勝利!」 翌日の昼休み。 クラスメイトと廊下で雑談していた勝利にさくらは笑顔で声を掛けた。 「ん?どうした?」 「今日、夜、空いてる?」 「夜??まぁ、家でテレビ見てるだけだけど…。」 「ちょっと、来てくれないかな?」 「どこに?」 「勝利の一番好きな場所!」 「お、おい!」 そう言い放つと、勝利の頭を思い切りくしゃくしゃにして、その場から全速力で走り去った。