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涼子は売店でソフトクリームを2つ買うと、傍で座って待っていたさくらに1つ渡した。



「涼子さん、すみません。」



「ううん。この前、お世話になったし。」



「ではお言葉に甘えて頂きますね。」



美味しそうに頬張るさくらの横顔を見つめながら、涼子も自然と笑顔が表れてきた。



「ん?私の顔に何かついてますか?」



急に振り向いて尋ねてくるさくらに涼子は咄嗟に首を左右に振る。



「違う、違う。さくらちゃん見てたら、何だか元気になれそうで思わず見とれてたの。」



「そうですかぁ。」



恥ずかしながらも、嬉しそうな表情を見せるさくら。


涼子はそんなさくらに意を決した様に話始めた。