◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 阪神電鉄石屋川駅。 普通電車しか停まらない小さな駅。 ホームに降りたのは麻里奈を含め、数人だけ。 麻里奈はホームから階段を降り、小走りに改札口へ向かうと、外で七海がにこやかに手を振っているのが見えた。 改札口を抜けると、そのまま勢いよく抱きついた。 「麻里奈、ちゃん?」 戸惑う七海をよそに、抱きついたまま動かない麻里奈。 「…った。」 七海の耳元で麻里奈が囁く。 「良かった…。」 そんな麻里奈を七海は優しく腕を腰に回して包み込んだ。