日光に当たるとブロンドに輝く髪と
青く澄んだ空のような青い瞳をもつ少女。

彼女の名前は【セリナ】

そしてここは人里離れた山奥の峡谷。
まだ真新しい文明の光が届かない
緑と水に囲まれた自然豊かな小さな村。
セリナの生まれ故郷である。

「さぁお花にお水でもあげようかな。」
セリナはこの村にある永遠に枯れない花
セリオッドに水をやるのが毎朝の日課。

水を近くの小川から汲んできて
セリオッドに水をやって唱える。
「この村の全ての自然に感謝します。」
するとセリオッドは薄っすらと光を放ち
しばらくすると光は消えて元の姿に戻る。

「セリナ、ご飯だよ」
と小さな家の小窓から顔を覗かせるのは
セリナの異母姉妹【アスカ】

セリナのお腹もちょうど鳴り
「今すぐ戻るー!」と返事をする。

家に着くと机の上に広がるのは
チーズをのせたパンにミルクのスープ
美味しそうなご馳走だ。

「この世の恵みに感謝を込めて。」

二人はそう唱えてご飯を食べ始めた。