「おっはよお!!あーちゃあん」


大きい目に足が長い すらーっとした身長。綺麗な髪。この子もまた 唯斗に似

てモデルのようだ。この子は"七瀬 穂香(ナナセホノカ)"あたしの唯一の親友だ。


「おー、おはよお!!ほのちゃあん」


穂香と昨日あったテレビの事を立ち話していると唯斗が教室に戻ってきて

言った。



「あーちゃん ちっちゃあー(笑)」



確かに、あたしはチビだ。151㎝のチビ。

ほのちゃんとあたしの身長差は、15㎝。

唯斗とあたしの身長差は、18㎝。悲しい。悲しすぎる。あたしのコンプレッ

クスは身長。……と他の男子と楽しそうに話す穂香を、横目に 嫌な顔を

唯斗にむけると、唯斗は



「でも、女の子はそのくらいがい、ぃ…ょ…」


うわ。なんか、微妙に照れてるし。そっぽ向いたし。いつものイケメンな唯

斗とは何か違うんだけど。し、しかも あたししか聞いてないし。嬉しすぎ

る。






《♪_キーンコーンカーンコーン_♪》



「はーい。せきすわってえー」


〈この学校は"一分前着席"を、徹底してやっています。〉

あの、生徒会長がいっていたのは、嘘だったのか。先生すら その言葉を無視

しているではないか。この学校が、出来るはずないか。まともに、授業も受

けれないし。そのせいで、教育委員会くるし、講演会の先生 怒らせて帰る

し。


それにしても、唯斗のあの言葉 うれしかったなあ。

もー、何も頭に入んないし……


「…さぁぁぁん…………はづきさあああん」


あ、先生にあてられてた。やべっ


(ガタッ)「…あ、はいっ!!」

ん??なんだ??何を答えれば良いんだ??そこを、もう一回言ってよ、先生!

そこ言わないと聞いてないあたしが分かるわけないぢゃん。道徳。。道徳と

いえばあ……命とか??えーーっと。んーんー

あせっていると次の瞬間。


「保育士!…な??だよな?? あーちゃん、小さい頃から言ってるよなー」


「……あ、う、うん…。」


唯斗ーーーーー((涙

唯斗を見ると唯斗はピースサインをおくった。