教室のドアが開いて、淡い茶色のボサボサの髪をかき上げ、眠そうに欠伸をした私の親友、七瀬茅沙(ナナセチサ)が入ってきた。




「ふぁっ……今日もやってたね。」




そして、大きな瞳を細め、口角を上げた。



なんともいえない妖艶な彼女は、美人であり、……私の唯一名前を覚えているクラスメイトだった。





「そう。よくも飽きずにのうのうと来れるわね。」





すると茅沙は笑った。



              ・・
「あのヤンキーくん、いっつも2位だもん。」