校舎裏の小さな花壇の前。
蹲って泣いていた。
苦しくてたまらなくて、しんどくて......どうすればいいのか、分からない。
どうやって、この痛みを消せばいいんだろう。
どうすれば.....忘れられるの?
「また、泣いてんの?」
驚いて顔を上げたとき、目に映ったのは無表情の彼。
また、って....?
「泣いて、ない....」
強がりだって分かってるけど、強がってないと.....余計につらくなるから。
「あっそ」
そう言うと、彼は私の隣にゆっくりと座った。
なんで.....?
私のこと、気にしてくれてるとか?
でも駿河くんは.....そんな人じゃなかった気がするんだけど。