「早くしろアキ!!」
「してるから!うっさいんだけど!」
2人が言い合う声が聞こえて間もなく、車のドアが開いて勢いよく後部座席に乗り込んできたハルカとアキ。
あぁ、やっぱり…….寝起きだけしか可愛くないんだから。
「ったく…..お前のイイとこは顔だけだな」
「そりゃぁ兄貴よりはイケメンな自信あるけど」
「うっざ」
2人がそんな会話をしている間に、車は既に学校に向かって走り始めていた。
確かに、アキの顔は客観的に見るとカッコイイと思う。
だけど性格も踏まえたら絶対に、何があってもこんな奴は彼氏になんてしたくない。

