「なに、ハルカ」 普段通りに、話せばいい。 ただそれだけしか、考えられなかった。 入り口まで行くと、ハルカは小さな手提げ袋を私に渡した。 「弁当」 「え...?」 ほとんどの日の昼食が購買のパンだったから、突然目の前に突き出された弁当箱に驚いた私。 「ほら....。舞衣が作ってくれたやつ」 「あぁ......なるほど」 そう言えば、作ってたな。 納得してお弁当箱を受け取ると、ハルカは私の顔をじっと見つめた。