綺麗だった。


他の言葉なんて見つからないくらいに。

目の前の光景が頭の中を支配して、それ以外目に入らなかった。



――――――――



「ね、駿河くん。今日提出するのってこれだけ?」


「…….うん」


最初から、変な奴だと思っていた。



「駿河くん?だよね、よろしく!私、達色 すももっていうの」


隣の席になったばかりの時、厄介な奴に絡まれたと思った。