いつの間にか忘れていたハルカのこと。 初めて、挨拶を返してくれた。 初めて、彼から話しかけてくれた。 駿河くんとの思い出が、ハルカとの思い出を塗り替えていく。 溢れそうになる涙を冷たい空気とともに飲み込む。 忘れたい。 ―――――違う 忘れるんだ。 もう決めた。これは決意。 私の意志で、決めたこと。