*** 「おはようすーちゃん」 「......おはよ」 「あ、おはようすももちゃん」 すももちゃん.....? あぁ、そっか。 舞衣さんと一緒に住んでるんだ、この家に。 寝ぼけた頭でも分かる。 彼女がもう既に兄弟たちに馴染んでいることが。 私に向けられた柔らかい笑顔に、にこやかに返す気力なんてなくて私は軽く会釈した。 朝ごはんを食べようと思ったけれど、彼が見えた途端に足が止まった。 ハルカ.....。 昨日失恋したのに、今日ニッコリ挨拶とかできるわけないじゃん。 また、苦しい。