相変わらず速いままの鼓動が、全身をジンジン震えさせる。 息が、まともにできない。 呼吸が落ち着かない。 好きだった。 大好きだった。 きっとまだ、想いは変わらないままだけど。 気づいてしまったこの想いを、簡単に消すことなんてできないけれど。 元々、叶わない恋だから。 諦めるしかない、恋だから。 いいんだ。このままで。 どうせこんな馬鹿げた恋なんて ―――――どうにもならないんだから