だからって、そんなの納得いくわけ......ないじゃん...。
でも、お母さんには...幸せになって欲しい。
ただ、そう思っていた。
今まで一人で私たちを育ててくれた母親の幸せそうな顔が見れるのは、私にとっても他の3人にとってもなにより嬉しいことだろう。
でもだからと言って......急すぎる。
そう思っていると、後ろから少し恥ずかしそうにして私の前に出てきた彼女。
「笹宮 舞衣です。よろしくお願いします.....」
笹宮 舞衣(ささみや まい)。
ふんわりとカールした長い髪の毛。
どこかで見たことある.....気がする....。
「....よろしく...お願いします」
自然と出てきた声に驚きながらも何処かでしょうがないと感じている自分がいた。

