ずっと、キミの隣で



「あ、達色。今日歩きなんだ?」

「あぁ、うん。そうだけど」


HRが終わってすぐに帰ってしまった駿河くんの不機嫌な顔が浮かんでは消えてを繰り返していた時だった。


「あれ、菊池と河井は?」

「あぁ、唯花は委員会で乃々華は用事があるって先帰ったけど…..どうかした?」

「いや、別に」


片岡はそれだけ言うと、何か言いにくい?というか言い出せないという感じで、何処か私とは違うところを見ながらカバンを肩にかけた。


「送ってやる」

「………..え?」