そう思っていると、彼女は俺からパッと離れて....
「ごめん、ホントごめんっ...」
何度も謝り続けるから、少し不思議に思って言った。
「そんなに謝る必要ないじゃん」
「え......?」
なのに彼女は、驚いたような顔をして俺を見るからわけがわからなくて。
「だって.....駿河くん、私に抱きつかれて嫌だったでしょ?」
彼女の問いに対して、かなり動揺していた。
「は?....な...何言ってんの」
嫌じゃなかったというか、むしろ嬉しかったというか....って、何考えてんだよ俺。
嫌じゃなかったけどさ、別に。

