そうしていると授業の終わりのチャイムが鳴って、彼女の涙もようやく止まったようだった。 「笑って」 何となく彼女の笑顔が見たくなった俺はそう言っていて、彼女は少し驚いたようだった。 「え....?」 「達色の笑顔、見たい」 俺の言葉に彼女はなぜか少し頬を赤くして、俺から視線を逸らした。 「急に笑ってって言われても、笑えないよ...」 「そうなの?」 「な、なんていうかその、笑顔って.....自然にじゃないと」