ふと、視線を戻した。


あの人は、どんな気持ちなんだろうと思った。

妹に、恋されて.....

どんな気持ちか、知りたかった。


なぜだか、分かった気がした。


視線を戻した先、目に入ったあの人は――


走っていく彼女の姿を....目で追っていたから。



俺は何も考えずに、彼女の後を追いかけた。




だってそれ以外―――



――――2人の恋を阻む方法が見つからなかった