「.....え?」 「先生、呼んでた」 「え、あぁ....分かった」 驚いた彼女の口調に、自分がバカなことをしていると気づかされる。 だけど俺を見た彼女の瞳は........潤んでいて。 「じゃあ俺そろそろ行くわ」 ハルカ先輩の声も、雑踏も、何も耳に入らない。 彼女の瞳を見た瞬間に時間が止まったみたいに。 ハルカ先輩がいなくなって彼女が教室を出ようとしたとき、慌てて彼女の手首を掴んで引き止める。 自分から女子に触れるとか、いつぐらいぶりだろうか。