「髪の毛キレーなんだからちゃんと整えとけよ」
小さな声でそう呟いたハルカの言葉に、少しだけ嬉しくなって自分の髪の毛を手に取って眺めてみる。
肩の下くらいまでの長さの髪の毛は、色素が薄くて染めなくても金髪混じりの茶色い髪の毛で。
この髪の毛に真っ白い肌のせいで、ハーフなの?ってたまに言われるんだけど、全くそんな血は入ってなくて紛れもない純日本人だ。
「なつ兄、送ってくれてありがと」
「ん、今日も頑張って」
「うん、じゃーね。アキもバイバイ」
「オウムねーさん、僕以外の男に求愛しちゃダメだからねー」
「ぶっ飛ばすぞ」

