生徒会長に恋しちゃうなんて

「美紅〜起きて」

「ぅん?」

「また、休んだの?
もぉ、病院行くから、準備してよ」

「ぅん…」


そう、私が学校を休むのは珍しくない。
一年前なんかは、学校が嫌で1週間休んだ時もあった。それからちょくちょく休んだりしてた。
でも、今年になってからは、そんなこともなかった。
なのに、お母さんまたって…
それよりも、どうしよう病院行ったら
仮病ってばれちゃう。
でも、仮病だから、行かないって言ったら学校連れてかれるな。
こんな顔田之倉に見せたくない。
だから、わたしは意を決して病院へ行くことにした。

医者「うん。咽頭炎だね、いつもの薬でいい?」

美紅「はい」

医者「口呼吸になってるから、鼻呼吸にするように心がけてね。お大事に」

母「ありがとうございました。」


えっ?自分でもびっくり。
でも、確かに鼻が詰まってて、喉がちょっと痛かったから、やっぱり仮病じゃなかった。
こんな時に咽頭炎になったことに感謝しながら、私は母と薬を薬局にもらいに行き、家へ帰った。