結局、筆箱は帰ってくることは
なかった。
女子の塊の近くを通り過ぎると、
時々、キモい、消えて欲しい
学校来てほしくないよね
と会話してるのが聞こえた。

完璧わたし、いじめられてるんだ…
いじめって本当にあるんだな
漫画とか、ドラマとかの
話だけかと思ってたw

筆箱ないと、困るし、
みんなが帰ったらさがそう
教科書は、確かお姉ちゃんのが
あったはず!

私はみんなが帰るまで、
本を読むことにした。
めちゃくちゃ、長い本だったけど、
この頃結構読む時間が
あったから、読み終えてしまった。

教室を見渡すと、
もう、誰もいなかった。

私はロッカーや机、教室の
あらゆるところを探した。
そしたら、華の机から私の筆箱が
出てきた。

えっ、嘘
嘘だよね?
華が犯人なわけないよ
あんな仲良かったし、華は
そんな子じゃないはず

でも、華みんなと一緒に私のこと
無視してた…

ねぇ、なんで華なの⁉︎
華のこと、信じてたのに……

なんか、もうやだな
大切な友達にも裏切られて、
学校来る意味あるのかな……

不登校になったら苦しまず
すむかな

私はとりあえず筆箱が
見つかったので、いえに
帰った。

とりあえず、田之倉にLINEを
した。

田之倉、相談したいので
見たら返事下さい。