白雪さんと7人の兄弟

本館と別館Bは少し離れていて、歩いて行き来しなくてはならない。
ご飯を食べて洗濯をして、それから掃除…8時半には間に合いそうにない。

紅音ちゃんに申し訳ないけれど洗濯を頼むとして、掃除だけはなんとかやらないと…!
頭の中でカチカチと時間配分を考えていると、後ろからリセが言った。

「掃除はあたしがやる。んで、お前はさっさとメシ食って行ってこい。」

お手伝い嫌いのリセにしては珍しい発言で、私は思わず頭にハテナを浮かべたが、今日はリセに甘えてと掃除は頼むことにした。