時は満ちた。
礼拝堂には私とリセ、そして玲の3人だけ。リセは大きなパイプオルガンの前に、一言も発さずに座っている。私も玲も、その背を見つめることしかできない。
リセは長く艶やかな髪を珍しく束ね、耳にはお気に入りの赤い一粒のピアスをつけてそこに佇んでいる。まるでこの世界のすべてをリセが保っているような、そんな威圧さえ感じられる。
ピンと張り詰めた糸がプツリと切れる感覚がした。
ーーー始まる。
リセはしなやかな指を鍵盤に添え、高らかにオルガンを歌わせ始めた。
心の奥深くにすら響くような重低音。
心臓を震わせる、鈴のような高い音。
初めて聞くリセの演奏には魂すら宿っているような気がした。
礼拝堂には私とリセ、そして玲の3人だけ。リセは大きなパイプオルガンの前に、一言も発さずに座っている。私も玲も、その背を見つめることしかできない。
リセは長く艶やかな髪を珍しく束ね、耳にはお気に入りの赤い一粒のピアスをつけてそこに佇んでいる。まるでこの世界のすべてをリセが保っているような、そんな威圧さえ感じられる。
ピンと張り詰めた糸がプツリと切れる感覚がした。
ーーー始まる。
リセはしなやかな指を鍵盤に添え、高らかにオルガンを歌わせ始めた。
心の奥深くにすら響くような重低音。
心臓を震わせる、鈴のような高い音。
初めて聞くリセの演奏には魂すら宿っているような気がした。

