リセはああ見えてパイプオルガンの奏者だったりする。たまに近所の教会の日曜礼拝で讃美歌を奏でているそうだ。
一度だけ、そんなリセの姿を見たいと、リセの背に叫んだことがあった。
リセはどういうことか、その頼みを拒み続け、私がリセが演奏しているところを見ることは一度もなかった。
だからこそ、私はリセの演奏する姿が見たいのだ。
「…どうして、どうしてあたしが今まで、妃奈にこの姿を見せなかったか、分かるか?」
「…え?」
リセは今までにないくらい、真面目な顔をしてそう言った。
「中途半端な演奏、聞かせたくなかっただけ。ほんと、それだけの理由だよ。まぁそんな理由で今まで聞かせなかったのは悪いけどな。…明後日出発だろ?…明日、明日の放課後。」
リセはそれだけ言うと、学校の礼拝堂を出て行ってしまった。
ステンドグラスが美しいこの空間に私一人。あのパイプオルガンで、はじめてリセの演奏が聴ける。
嬉しいはずなのに、どうしてだろうか。ぽろぽろと涙が止まらないのは。
一度だけ、そんなリセの姿を見たいと、リセの背に叫んだことがあった。
リセはどういうことか、その頼みを拒み続け、私がリセが演奏しているところを見ることは一度もなかった。
だからこそ、私はリセの演奏する姿が見たいのだ。
「…どうして、どうしてあたしが今まで、妃奈にこの姿を見せなかったか、分かるか?」
「…え?」
リセは今までにないくらい、真面目な顔をしてそう言った。
「中途半端な演奏、聞かせたくなかっただけ。ほんと、それだけの理由だよ。まぁそんな理由で今まで聞かせなかったのは悪いけどな。…明後日出発だろ?…明日、明日の放課後。」
リセはそれだけ言うと、学校の礼拝堂を出て行ってしまった。
ステンドグラスが美しいこの空間に私一人。あのパイプオルガンで、はじめてリセの演奏が聴ける。
嬉しいはずなのに、どうしてだろうか。ぽろぽろと涙が止まらないのは。

