もし、もしの話だけれどあちらの兄弟の誰かが私を拒んだら。それはもう家族ではなくなってしまうのではないか。
小鳥さんのことや、その息子さん達のことが嫌いなわけじゃない。ただ、怖いだけ。
大切な人を失うのが。
繋がれた手を離されるのが。
10年前、あの7歳の時みたいに。
「…納得はしてる。ただ、心配なだけ。」
「ふーん…じゃあ妃奈の心配が晴れるように、協力してあげるよ。妃奈と居れるのもあと一ヶ月ってことでしょ?…今から思い出作りでもしようよ。妃奈の友達、全員集めてさ。
そうしたら、少しは妃奈の不安も消えるんじゃない?」
「いい考えだとあたしも思うけどな。どうすんだ?妃奈。」
リセはニヤリと笑って私の方を見た。
私は、私は。
うん、と小さく縦に頷くことしか出来なかった。
小鳥さんのことや、その息子さん達のことが嫌いなわけじゃない。ただ、怖いだけ。
大切な人を失うのが。
繋がれた手を離されるのが。
10年前、あの7歳の時みたいに。
「…納得はしてる。ただ、心配なだけ。」
「ふーん…じゃあ妃奈の心配が晴れるように、協力してあげるよ。妃奈と居れるのもあと一ヶ月ってことでしょ?…今から思い出作りでもしようよ。妃奈の友達、全員集めてさ。
そうしたら、少しは妃奈の不安も消えるんじゃない?」
「いい考えだとあたしも思うけどな。どうすんだ?妃奈。」
リセはニヤリと笑って私の方を見た。
私は、私は。
うん、と小さく縦に頷くことしか出来なかった。

