「そう、それとね。学校のコトなんだけど…家から通うには少し遠いから、私としては転校を勧めたいの。もちろん、妃奈が嫌だと言えばそれでいいわ。転校先の学校は五男の伊月と六男の紘夢もいるし、困ったら助けてもらえるわ。」
それに、と小鳥さんは言葉を続けた。
「学校に男の子がいれば、徐々に男の子に慣れていけるし、家での生活も楽になるんじゃないかしら。」
「そう、ですよね…。」
「ふふ、まぁ悩んで頂戴な。すぐにお引越しってわけじゃないわ。…そうねえ、色々と準備もあるし、一ヶ月後でどう?
一ヶ月後の、5月15日。」
園長先生もうんうん、と頷いている。
私の中ではもう、転校という二文字を心が握っていた。
つまり、今の仲間たちとはあと一ヶ月でお別れ。天星園の子たちとも。
「分かりました。」
自分でも驚くくらい、私の声は震えていた。
それに、と小鳥さんは言葉を続けた。
「学校に男の子がいれば、徐々に男の子に慣れていけるし、家での生活も楽になるんじゃないかしら。」
「そう、ですよね…。」
「ふふ、まぁ悩んで頂戴な。すぐにお引越しってわけじゃないわ。…そうねえ、色々と準備もあるし、一ヶ月後でどう?
一ヶ月後の、5月15日。」
園長先生もうんうん、と頷いている。
私の中ではもう、転校という二文字を心が握っていた。
つまり、今の仲間たちとはあと一ヶ月でお別れ。天星園の子たちとも。
「分かりました。」
自分でも驚くくらい、私の声は震えていた。

