黒くなれない白。






「春川。ごめんな」


「あの時…さ…」


「うん…」


「行き先さえ…教えてくれれば会いに行ったのに。だけど、充希が会いに来るって言うから…ーーーー。」


彼は驚いた顔をしている


「春川…」


「あたし、電話番号ね、肩橋に教えてもらってたんだよ…」


肩橋とは充希の親友。



「っ! 会いに行けなかった。海外にいて1度も日本に帰ってなかったから…」


肩橋なんも言ってなかったよ…
肩橋のヤロウ!


「そ…なの。でも、今会えたから許すよ。真美に感謝しなきゃ。」



私は何故か自然と笑えた。